6. まとめにかえて

今回は、厚生労働省年金局のデータをもとに、今のシニアの平均年金月額などを見てきました。データによると、厚生年金(※国民年金を含む)の平均年金月額は14万6429円、国民年金は5万7584円です。

国民年金と厚生年金の両方を受け取れたとしても、年金の受給額は14万6429円というのは、少し心もとないと感じる方もいるのではないでしょうか。今は、結婚するという選択肢も結婚しないという選択肢も両方選びやすい時代です。そのため、今の年金世代の方に比べると悠々自適な独身生活を満喫している方も少なくありません。

しかし、独身の場合はひとりで老後の生活を支えなくてはいけません。老後にどれだけ生活に困ろうと自分の力で対応しなくてはいけないので、現役時代の今のうちに「何があっても困らないための十分な老後資金」をつくっておく必要があります。

特に、独身だと住まいも賃貸という場合が多いため家賃も含めた老後資金が必要となります。低く見積もって仮に家賃が5万円だったとしても、老後30年では1800万円です。

必要な老後資金の金額は個人のライフスタイルによって異なります。まずは理想のライフスタイルを頭に描いて、必要となる老後資金額を計算し、自分にあった方法で老後資金の準備を始めましょう。

参考資料

鶴田 綾