年金は毎年見直しが行われており、2025年度は1.9%の引き上げが実施されました。

この改定後の年金額は2025年6月分から反映され、そのタイミングで各支払月の振込額が記載された「年金振込通知書」も送付されました。

通常、この通知書は年1回6月に送られるのみですが、人によっては10月にも追加で届く場合があります。もしお手元に届いている場合は、大切なお知らせなので確認しましょう。

本記事では、10月に「年金振込通知書」が送付される理由や対象となる人の特徴について解説します。

記事の後半では、通知書を受け取った際に確認しておきたい重要なポイントについても紹介しているので、あわせて参考にしてください。

1. 6月に送付された「年金振込通知書」がなぜ10月にも届くの?

「年金振込通知書」は、原則として毎年6月に1回送付されますが、振込額や振込口座に変更がある場合は、その都度通知書が発行されます。

特に10月は振込額が変わる人が多く、この時期に追加で通知書を受け取るケースが増えます。

10月から振込額が変わる人が多い理由は、年金から差し引かれる「税金」や「社会保険料」の計算方法が10月から切り替わるためです。

税金は「4月〜8月(前々年の収入に基づく仮徴収)」と「10月〜翌年2月(前年の収入に基づく本徴収)」に分かれており、10月以降は前年の収入に応じた金額が適用されます。

そのため、収入に増減があれば10月以降の年金受取額も変動します。

社会保険料も同様に10月から本徴収が始まるため、前年の収入によって天引き額が変わることがあります。

10月に通知書が届いた場合は、新しい「天引き額」と「振込額」が反映されていますので、必ず確認しておきましょう。

次章では、10月に「年金振込通知書」を受け取った際にチェックしておくべき6つのポイントを紹介します。