4. 【資産運用シミュレーション】年利5%で10年運用した場合いくら増える?

60歳代・70歳代の貯蓄額や年金受給額のデータを見ると、「年金だけでは老後の生活が不安」「自分はどのように備えればよいか」と感じる方も多いでしょう。

その対策の一つとして有効なのが、NISAを活用した積立投資です。

たとえば利回り5%で運用した場合、毎月3万円の積立なら10年後に約466万円(元本360万円)、5万円なら約776万円(元本600万円)、7万円では1000万円を超える見込みとなります。

さらに、毎月10万円積み立てると約1553万円(元本1200万円)に到達します。

シミュレーション結果

シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」

もちろん、これらの数値はあくまでシミュレーションであり、投資には元本割れなどのリスクが伴います。

しかし、長期的に「積立」と「分散」を意識して継続すれば、安定的に資産を増やしていける可能性は高まります。

シニア世代の家計状況を「将来の自分」に重ね合わせ、今からどのように備えていくかを考えることが、安心して暮らせる老後への第一歩となるでしょう。

5. まとめ

今回は、60代と70代の貯蓄額について確認してきました。

ご自身の貯蓄額や毎月の支出額と比較し、「老後資金って今のままで足りるのかな」と感じた方も多いのではないでしょうか。

老後資金の準備方法の選択肢として、最近では新NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用した資産運用を取り入れている世帯が増えています。

資産運用は利益が期待できるだけでなく、価格変動リスクが伴い「必ず増える」わけではないので、ご自身のリスク許容度に合った方法で準備していけるとよいですね。

参考資料