秋も深まる11月初旬、公的年金は暮らしを支える重要な柱です。来月12月に今年最後となる年金支給日がありますが、年金の受取額には個人差があります。そんな年金に上乗せして、給付金がもらえる制度をご存知でしょうか。

「年金生活者支援給付金」は年金支給日に年金にプラスしてもらえる給付金制度になりますが、年金受給者の全員がもらえるわけではありません。今回は、年金の平均月額などふまえて年金生活者支援給付金について、対象者・支給要件・手続きなどをわかりやすく解説します。

1. 老齢年金の平均月額、「ひと月に3万円未満の人もいれば、30万円以上受け取る人も」

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。

ただしグラフのように、厚生年金を月額30万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額3万円未満となる人まで、幅広い受給額ゾーンにちらばっています。

年金とその他の所得を含めても一定基準以下の所得となる場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる可能性があります。