老後を支える重要な柱となるのが、公的年金です。現役世代のうちに年金保険料を払い込み、受給資格を満たした人が受け取れるしくみとなっています。

障害年金や遺族年金などもありますが、定年退職後に多くの人がもらうことになるのが「老齢年金」です。

年金は基本的に2ヶ月に1度の支給となっており、次回の支給日は10月15日に迫りました。

総務省の家計調査報告家計収支編(2025年4~6月期)によると、男性における65歳以上単身世帯の消費支出は平均で月額15万1849円です。

仮に平均並みの支出になると仮定すると、収入の範囲内でやりくりできる目安となる「厚生年金15万円」を受け取れる男性はどれほどいるのでしょうか。

公的資料から読み解いていきます。

1. 日本の年金制度のしくみをわかりやすく解説

日本の公的年金制度は、1階部分にあたる「国民年金」と、2階部分にあたる「厚生年金」から成り立つ、2階建て構造です。