値上げが続く昨今。帝国データバンクが9月30日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、2025年10月の飲食料品値上げは3024品目となり、前年10月(2924品目)から100品目・3.4%増となりました。

普段の買い物の中でも、物価高を実感することが増えてきたのではないでしょうか。

家計を守るためには「収入を増やす」「支出を減らす」などのやりくりが必要です。

さらに、申請すればもらえるはずのお金を見逃さないことも大切です。

本記事では、主にシニアが知っておきたいお金の情報についてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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1. 【最新】働くシニアの割合は過去最高、年金がカットされることも

内閣府「令和7年版高齢社会白書」によると、65~69歳の男性の6割以上、女性の4割以上が就労中です。70歳代前半でも、男性の4割弱、女性の2割以上が仕事を続けています。

年齢を重ねるにつれて働く人の割合は少しずつ減少するものの、シニア全体で見ると就業率は徐々に高まっています。

厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は、男性81.09年、女性87.13年。老齢年金世代である65歳以上のシニアにとって、「公的年金」と並んで「就労」は、長くなる老後の暮らしを支える重要な柱となっています。

ただし、在職老齢年金制度によって、給料と年金額が基準以上になると年金がカットされることもあるので注意が必要です。

また、働くシニアが知っておきたい「申請しないともらえないお金」があることも知っておきましょう。

次の章以降では、シニアを対象とする給付金や手当などのうち申請しないと受け取れない、「雇用保険関連のお金」と「公的年金に上乗せされるお金」について、整理してお伝えしていきます。