5. 【シニア全体の平均】ふつうのシニアがもらえる「厚生年金や国民年金」はいくら？
年齢別の平均月額は把握できましたが、全体としての平均年金月額はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、厚生年金・国民年金それぞれの平均月額と、1万円ごとの受給者数の分布もあわせて確認していきます。
5.1 「厚生年金」の平均年金月額はいくら？
- 〈全体〉平均年金月額：14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額：16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額：10万7200円
※国民年金部分を含む
厚生年金の平均月額は、全体で14万6429円、男女別に見ると男性16万6606円、女性10万7200円となっています。
5.2 「国民年金（老齢基礎年金）」の平均年金月額はいくら？
〈全体〉平均年金月額：5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額：5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額：5万5777円
国民年金については、全体・男女いずれも平均月額は5万円台でした。
6. 「厚生年金や国民年金」手取り額の変化は、「年金振込通知書」で確認を
今回の記事では、特別徴収の仕組みと、令和シニアが受け取っている年金額について詳しく解説しました。
10月から、税金や保険料の天引き額が「本徴収」として正しく調整されています。
たとえば、前年に不動産を売却して利益が出たり、現役時代の給与収入が高かったりした方などは、所得が増えた分、住民税や社会保険料の天引き額が上がります。
その結果、年金の手取り額が大きく減ってしまう可能性があるのです。
金額が変わる際には「年金振込通知書」が届きますので、どの控除項目が増えたのかをしっかり確認しておきましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金額改定通知書・年金振込通知書」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」
鶴田 綾
