6. 年金、平均と天引きのしくみを理解して「自分にあった資金計画を」

今回は、厚生年金・国民年金の年齢別および全体平均の受給月額、そして年金から天引きされる住民税・社会保険料の「仮徴収・本徴収」の仕組みについて解説しました。 特に、厚生年金の平均額は男性が16.6万円、女性が10.7万円と、男女間で大きな差があることが分かります。

また、前年に一時的な所得の増加があった人は、秋以降の「本徴収」で年金からの天引き額が増え、手取りが急に減ってしまう可能性があることも理解しておくとよいでしょう。

このデータから見えるのは、公的年金だけでは「ゆとりある老後」を送るのは難しい現実です。 国民年金のみに加入している自営業の方などは、厚生年金の代わりとなる資産形成、例えばiDeCo(イデコ)などを積極的に検討し、節税効果を活かしながら効率よく将来の資金を積み立てていく必要があります。

ご自身の年金受給額を「ねんきん定期便」などで確認し、「私にはいくら不足しているだろうか?」と自分事として捉え、前向きに老後対策をはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

筒井 亮鳳