老後の年金受給額は、人によって異なります。20万円以上を受け取れる人もいれば、10万円に満たない額の人もいるでしょう。
65歳から受け取れる老齢年金を受け取っており、所得が低い世帯には「老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。年金が月6万円の場合、給付金は受け取れるのでしょうか。
この記事では、月6万円の年金を受け取っている場合を例に、老齢年金生活者支援給付金の概要や支給要件などを解説します。
1. 老齢年金生活者支援給付金の概要
老齢年金生活者支援給付金とは、公的年金等の収入やその他の所得が一定額以下の人の生活を支援するために、老齢基礎年金に上乗せして支給される給付金です。2019年10月に制度が開始されており、給付金の財源は消費税の引き上げ分を活用しています。
なお、年金生活者支援給付金は老齢年金のほかに、障害年金や遺族年金に対しても用意されています。障害年金生活者支援給付金・遺族年金生活者支援給付金いずれも、基礎年金に上乗せする形で支給されます。
では、年金月6万円でそのほかに収入がない場合、給付金は受け取れるのでしょうか。次章で解説します。