2. 【2025年10月】年金手取り額が変わる人がいる
10月15日の支給分より、年金の手取り額が変わる人もいます。これは2025年度だけに限らず、毎年起こることです。
10月に変更が多い理由は、年金から天引きされる住民税と社会保険料の計算が、二段階(仮徴収・本徴収)のしくみになっているためです。
年金から住民税や国民健康保険料などが天引きされていますが、これらは前年の所得をもとに計算されます。その年額が確定するのは毎年6月~7月頃なので、金額が確定していない年度前半(4月・6月・8月支給分の年金)では、まず前年度2月と同額が暫定的に天引きされます(仮徴収)。
前年の所得が確定し、その年度に支払うべき社会保険料の正式な年額が決まると、残った金額を年度後半の支給回数で割って天引きします(本徴収)。
多くの場合、本徴収は10月支給分から開始されるため、10月支給の年金から手取りが変わる人が多いのです。
3. 【2025年10月】後期高齢者医療制度の自己負担額があがる人も
原則として75歳以上の方が加入する「後期高齢者医療制度」では、自己負担割合が2割負担という方がいます。
2割負担は2022年10月1日に導入されたばかりで、これまで1割負担で済んでいた方がいきなり2倍の自己負担になる懸念がありました。
こうした配慮措置として、2025年9月30日までは「外来診療での自己負担増加分が1か月あたり3000円まで」に制限されていたのです。
2025年10月からは緩和措置が終了して自己負担額が増加するため、特に病院の受診が多い方は注意が必要です。