秋の気配が深まる本日は、今年5回目となる年金支給日です。公的年金は、基礎部分となる「国民年金」と、上乗せ部分にあたる「厚生年金」から成り立つ2階建て構造です。
最新となる2025年度の年金額例では、「標準的な夫婦世帯」に2カ月で約46万5000円が支給されると公表されています。この「約46万5000円」の根拠とは?そして、実際にシニア世代が受け取る年金月額の平均はいくらなのでしょうか?
今回は、厚生労働省の調査結果をもとに、年金の具体的な支給額の例や、厚生年金・国民年金の平均受給額について解説します。
1. 国民年金と厚生年金、2025年度の年金額はいくら?
公的年金の支給日は「偶数月の15日(※)」です。
そのため、次回支給日の10月15日(水曜日)には「8月分と9月分」の年金が支給されます。
厚生労働省によると、2025年度の年金額の例は次のとおりとなります。
※15日が土日祝日の場合、直前の平日に前倒しされます。
- 国民年金(老齢基礎年金):6万9308円(1人分※1)
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分※2)
※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
厚生年金のモデル世帯の場合、夫婦で月額「23万2784円」。これは「老齢厚生年金1人分+老齢基礎年金2人分」の合算です。
2カ月に一度の年金支給日には、2カ月分が合算で支払われます。この夫婦世帯の場合、10月15日支給の年金額は合算で「46万5568円」ですね。
これが「約46万5000円」の根拠となります。