2. 生命保険、年代別にみる保障内容とニーズの違い
次に、各年代のニーズに注目し「どのような保険が選ばれているのか」個人保険新契約の保険種類別構成比をみていきましょう。純粋な新規顧客の契約である新契約では、各年代のニーズによって必要とされる保障内容に明確な違いがでてくることがわかります 。
構成比にある「その他」は医療保険やこども保険などが含まれています。こども保険(学資保険)とは、子どもの高校や大学入学といった教育費に備える保険です。そのため、20歳未満をのぞいた20歳代から60歳以上の保険種類「その他」では医療保険など、こども保険以外の要素が強いことがわかります。
まず、全年代を通して、「その他」(医療保険やこども保険、ガン保険など)の割合が最も多く、半分以上を占めていいることがわかります。このうち、20歳未満を除く20歳代から60歳代以上の層では、医療保険やガン保険といった、病気や怪我に備える分野への関心が高いことがうかがえます。
この「その他」に次いで選ばれている保険の種類は、年代によって二分されます。
20歳未満から40歳代にかけての層は、定期保険を選ぶ傾向が強いです。これは、キャリア形成や住宅の購入、家族構成の変化などにより、将来的に経済的な責任が増すことを見据え、必要な期間だけ手厚い保障を確保したいというニーズが反映されています。
これに対し、50歳代と60歳以上の層では、終身保険(定期付き終身保険を含む)が大きな割合を占めます。特に60歳以上では、新規契約の41.2%が終身保険となっており、この世代が生涯続く保障(終身の保障)を通じて将来にしっかりと備えたいというニーズが強く表れていることがわかります。