4. じぶんの暮らし、生活設計の見直し・資産形成なども検討
今回の記事では、10月に3000品目超の値上げが実施される物価上昇の現実と、あなたの老後を支える年金受給額のリアルについて確認しました。
年金制度は2階建てであり、夫婦で平均23万円程度とされるものの、厚生年金の平均月額は14万6429円。月額15万円未満の人が全体の半数以上というデータは、「公的年金だけでは生活が苦しい」という現実を突きつけています。
しかし、不安になる必要はありません。重要なのは、こうした事実を直視し、「自分事」として対策を始めることです。年金は単なる老後の手当ではなく、インフレが続く時代の生活防衛費です。
自分の年金受給見込み額を確認し、その不足分を補うためのiDeCoやNISAなどの資産形成を、10月15日の年金支給日を一つの区切りとして、ぜひ前向きにスタートしてみてはいかがでしょうか。将来の安心は、今日の「行動」にかかっています。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年10月
橋本 優理