昼夜の寒暖差が感じられるようになり、秋の訪れを感じる季節となりました。
さて、公的年金の支給がない9月、ご自身の老後資金について考える方も多いのではないでしょうか。
将来どれくらいの年金を受け取れるか確認しておくと、老後の資金計画が立てやすくなります。
この記事では、公的年金制度の「2階建て」のしくみや、厚生労働省の最新データをもとに60歳代~90歳以上における「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくらなのか《年金一覧表》をもとにわかりやすく解説します。
また、65歳以上の就業率を年代別でご紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。
1. 【65歳以上の就業率】何%?前年から0.5ポイント上昇して過去最高に!
かつて定年年齢として一般的であった60歳を過ぎても、働き続けるシニアが増えています。
2025年9月14日に総務省が公表した「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」から、65歳以上の就業率を年齢階級別に見ていきましょう。
1.1 65歳以上の年齢階級別就業率
2024年時点での65歳以上の就業率は25.7%に達し、前年から0.5ポイント上昇して過去最高を更新しました。
年齢階級別の就業状況は以下の通りで、いずれも過去最高の水準です。
- 65歳以上:25.7%
- 65~69歳:53.6%
- 70~74歳:35.1%
- 75歳以上:12.0%
とくに、60歳代後半(65~69歳)では約2人に1人、70歳代前半(70~74歳)でもほぼ3人に1人以上が働いており、働き続けるシニアの割合は右肩上がりで推移しています。