「独身の場合は、一緒に住む唯一のパートナーとして愛情をたくさん注ぐ方が多くいらっしゃいます。既婚の場合は、子どもの有無に関係なく、旦那さんとあまり会話がなかったり日常の楽しみを共有する時間がなかったりする中、ペットはずっと一緒にいて目いっぱい可愛がることができる存在。子どもがいらっしゃる方だと、40代に入り、子育てがひと段落したことで、愛情をペットに向ける女性もとても多い印象です。そんな中、ペットを失うことで生きがいをも失い、大きな悲しみに苦しみ、ペットロス症候群になってしまう人も少なくありません」と関口さん。
ペットを失った悲しみを、夫や子どもなど他の家族と共有できない場合には、ペットロス症候群に陥ってしまう可能性が高いようです。ペットロスの現状からは、家族の多様化だけでなく、夫婦や家族関係の希薄化も透けて見えてきます。
ペットの高齢化がますます進むにつれて、ペットロスを取り巻く環境は今後さらに大きく変化していくと見られています。ディアペットの取り組みは、多くのペットの飼い主にとっての救いとなるのでしょうか。今後に注目したいと思います。
秋山 悠紀