9月18日、日経平均株価は史上最高値を更新し、終値は4万5303円となりました。
ここ数年の円安・株高によって、資産を大きく増やした人も少なくないでしょう。
しかし、投資にはリスクが伴います。短期的な値動きに一喜一憂し、「下がる前に売却しなければ」と考える人もいる一方で、長期的な視点でコツコツと資産を積み上げる積立投資という方法もあります。
老後の資産形成として積立投資を行う人が増えている中で、この記事ではNISA口座を活用した積立投資のシミュレーションを行います。
毎月3万円を年3~4%で運用できた場合、10年後、20年後、30年後に資産がどのように増えていくのか、その期待値をシミュレーションしてみましょう。
1. 【NISA】「毎月3万円」を積立投資!「10年後・20年後・30年後」いくらになる?
本章では、NISAを活用して毎月3万円を積み立てた場合、10年・20年・30年後にどの程度資産が増える可能性があるのかを試算してみます。
ただし、実際の運用利回りは事前に確定できず、市場環境によっては元本割れのリスクもある点に留意が必要です。
ここでは例として、年利3%と4%で運用できたケースを想定し、その結果を比較していきます。
1.1 NISA積立投資「毎月3万円」3%で運用できた場合の資産額は?
シミュレーション結果は以下のとおりです。
シミュレーション結果:元本・運用収益:総額
- 開始:0円
- 2年目:72万円・2万1085円:74万1085円
- 4年目:144万円・8万7936円:152万7936円
- 6年目:216万円・20万3382円:236万3382円
- 8年目:288万円・37万422円:325万422円
- 10年目:360万円・59万2243円:419万2243円
- 12年目:432万円・87万2228円:519万2228円
- 14年目:504万円・121万3969円:625万3969円
- 16年目:576万円・162万1280円:738万1280円
- 18年目:648万円・209万8210円:857万8210円
- 20年目:720万円・264万9060円:984万9060円
- 22年目:792万円・327万8393円:1119万8393円
- 24年目:864万円・399万1058円:1263万1058円
- 26年目:936万円・479万2199円:1415万2199円
- 28年目:1008万円・568万7281円:1576万7281円
- 30年目:1080万円・668万2107円:1748万2107円
毎月3万円を積み立てた場合、10年間で積立元本は360万円になります。
仮に年3%で運用できたとすると、運用益はおよそ60万円となり、最終的には約420万円に成長します。
さらに積立を続けて30年間運用すれば、元本1080万円が約1750万円にまで増える計算です。
あくまでもシミュレーションではありますが、資金をそのままにしておくのではなく運用することで、お金が「増える」可能性があることが理解できるでしょう。
1.2 NISA積立投資「毎月3万円」4%で運用できた場合の資産額は?
シミュレーション結果は以下のとおりです。
シミュレーション結果:元本・運用収益:総額
- 開始:0円
- 2年目:72万円・2万8287円:74万8287円
- 4年目:144万円・11万8788円:155万8788円
- 6年目:216万円・27万6677円:243万6677円
- 8年目:288万円・50万7556円:338万7556円
- 10年目:360万円・81万7494円:441万7494円
- 12年目:432万円・121万3064円:553万3064円
- 14年目:504万円・170万1386円:674万1386円
- 16年目:576万円・229万0172円:805万172円
- 18年目:648万円・298万7773円:946万7773円
- 20年目:720万円・380万3239円:1100万3239円
- 22年目:792万円・474万6367円:1266万6367円
- 24年目:864万円・582万7773円:1446万7773円
- 26年目:936万円・705万8953円:1641万8953円
- 28年目:1008万円・845万2360円:1853万2360円
- 30年目:1080万円・1002万1482円:2082万1482円
毎月3万円を積み立てると、10年間で元本は360万円になります。
仮に年4%で運用できた場合、運用益はおよそ82万円となり、最終的には約442万円に成長します。
さらに30年間積み立てを続ければ、元本1080万円が約2082万円にまで増える試算です。
もちろん投資において利回りは保証されませんが、年3%や4%といった水準で安定的に運用できれば、着実に資産形成が進む可能性があることがイメージできるでしょう。
2. 年金積立金は年4%前後の安定運用!実績や基本ポートフォリオは?
年3%や4%という利回りは、比較的安定した運用を想定した数値です。
実際に、公的年金の積立金も一部が市場で運用されており、2001年度の運用開始以降の平均収益率は年4.33%となっています。
直近では、2025年度第1四半期(4月~6月)の期間収益率が年4.09%でした。
以下の推移グラフを見てもわかるように、短期的には下落する局面があるものの、長期的には着実に収益が積み上がっていることが確認できます。
基本ポートフォリオは、円グラフに示されているように「国内債券・国内株式・海外債券・海外株式」をそれぞれ25%ずつ配分しています。
なお、外国債券については±5%、その他の資産については±6%までの乖離を許容し、この範囲を超えた場合には資産配分が大きく崩れないよう調整が行われます。
公的年金の運用は、元本を減らすことが許されない性質上、慎重に行われています。
それでも、市場の変動を経ながらもおおむね年率4%前後の成果をあげています。
そこで本記事では、この結果を参考に、4%に加えて、よりリスクを抑えた3%の場合についてもシミュレーションを実施しました。
これから資産運用を始める方にとって、公的年金の運用実績を一つの参考材料とするのは有効な方法といえるでしょう。
3. まとめ
本記事では、毎月3万円をNISAで積み立てると、年3%・4%で運用した場合に10年、20年、30年後、どれぐらい資産が増えているのかをご紹介しました。
実際に数字を見てみると、長期投資の複利効果がどれほど大きいかが実感でき「少額でもコツコツ積立する意味」をお分かりいただけたかと思います。
大切なのは「金額をいくらに設定するのか?」ではなく「早く始めること」です。
将来を見据えて長期間の積立を続けることで、時間が資産形成の最大の味方になります。
NISAを使えば、運用益を非課税で受け取れるため、より効率的な資産形成が可能となります。
「今は余裕がないから...」と先送りするよりも、まずは無理なく続けられる金額でスタートすることを検討してみると良いでしょう。



