シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2019年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2019年2月4日に更新されたサイゼリヤの2019年1月既存店売上高は対前年同月比97.7%と、マイナス成長となりました。内訳としては客数が97.6%とマイナスの一方で、客単価は100.1%とほぼ横ばいでした。
また、全店合計の売上高も12月の100.2%から1月は98.9%と、マイナスに転じています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年8月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高は今期全ての月でマイナス成長。前期からは10カ月続けてのマイナス成長です。客単価は前期から全ての月でプラスを維持している一方、客数がほとんどの月でマイナスとなり、客数の減少が売上高の減少を招いている状態です。
全店合計売上高についても、前期のマイナスは3カ月のみでしたが、今期は上期1月の時点で既に2カ月のマイナスが発生しており、全店合計でも今期の苦戦を見て取ることができます。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は2018年1月の3,800円台から下落トレンドが始まり、12月に1,696円の安値に到達。その後1月に2,000円台を回復し、2,000円前後の落ち着いた値動きが1月中旬以降継続している状態です。
今後はどのタイミングで客数が回復するかが注目されます。
参考データ:サイゼリヤ月次報告(2019年8月期)
LIMO編集部