4. 自分の「年金見込額」を確認する方法は?

年金の受給が始まると、「年金振込通知書」で実際に口座に振り込まれる年金額を確認することができます。

また、セカンドライフを迎える前でも、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で「見込額」の確認が可能です。

4.1 「厚生年金・国民年金」見込額の確認方法①「ねんきんネット」

日本年金機構の「ねんきんネット」では、いつでもWEBサイト上で最新の年金記録を確認することができます。

また、将来受け取る老齢年金の見込額を試算することも可能です。

「ねんきんネット」の登録には、基礎年金番号やメールアドレスを利用する方法と、マイナンバーカードを利用する方法の2つの方法があります。

4.2 「厚生年金・国民年金」見込額の確認方法②「ねんきん定期便」

「ねんきん定期便」は、毎年の誕生月に郵送されます。

35歳・45歳・59歳の節目には封書タイプのものが、それ以外はハガキ形式のものが送られます。

また、記載されている内容も、50歳未満は「これまでの加入実績に応じた年金額」、50歳以上は「老齢年金の種類と見込額(年額)」というように異なります。

50歳未満の人に送られる「ねんきん定期便」

50歳以上の人に送られる「ねんきん定期便」

いまのシニア世代の年金額を見て、思ったより少ないと感じた方もいるでしょう。

現役世代のうちに年金額について把握することができれば、老後に向けて対策を立てることができます。しかし、まさにこれから年金を受給するという段階で年金額の少なさに気づいても、そこから対応することは難しくなります。

老後に向けての資金計画を考える上でも、老後の収入の目安は把握しておく必要があります。「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などを活用して、早いうちから確認しておきましょう。

5. ねんきんネットで確認!老後の安心は今から準備

今回は、男性の厚生年金受給額について詳しく見てきました。資料によると、月額15万円を超える人は全体の約6割を占めていますが、実際の受給額には大きな個人差があります。

加入していた年金制度や加入期間、収入状況などによって金額は変わるため、「自分はいくらもらえるのか」を把握することが重要です。

そのためには、日本年金機構の「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用し、将来の見込額を確認しておきましょう。

老後の生活設計は、正確な情報をもとに早めに準備することがカギです。まずは自分の年金見込み額を知ることから始めてみましょう。

参考資料

中本 智恵