9月5日、2025年度の最低賃金(時給)が全都道府県で決定しました。厚生労働省のまとめによると、全国加重平均は過去最高となる66円(6・3%)の引き上げで、1121円になりました。これにより全都道府県で時給1000円以上の水準まで上がったことになります。
最低賃金が上がったことで、貯蓄が進む人もいれば物価高騰の影響で変わらず貯蓄が進まないと思う人もいるかもしれません。ですが、実際には同じ収入環境でもしっかり貯蓄を積み上げている人がいます。
貯蓄ができる人とできない人の差は、ほんの少しの習慣や考え方にあるのです。
今回は元銀行員が知っている貯蓄ができない人の特徴を紹介します。どうすれば上手にお金を貯められるのか、考えていきましょう。
1. 元銀行員は知る!「貯蓄額は年収に比例するとは限らない」
「貯蓄がたくさんある人」と「そうでない人」の違いというと、多くの人が収入の差を思い浮かべるかもしれません。
しかし、貯蓄額は必ずしも収入だけに左右されるわけではありません。
2024年9月に総務省統計局が発表した「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均年収と貯蓄は以下の通りとなっています。