3. 今が適期!秋バラを美しく咲かせるための「夏剪定」4つのコツ

バラの夏剪定のコツをお伝えします

バラの剪定をしている様子

Olena Siemer/shutterstock.com

3.1 夏剪定の時期

夏剪定は、これまで8月下旬〜9月上旬におこなうのが一般的でした。ただ、近年は気温が高くなっており、この時期に剪定すると暑さが残る9月に秋バラが咲き出してしまい、暑さで花もちが悪く、十分に秋バラが楽しめないことも。

そのため、少し遅らせて9月上旬〜中旬に剪定するのがおすすめです。この時期に剪定すると、品種によって異なりますが、涼しくなった10月中旬〜下旬に秋バラが開花します。

3.2 剪定位置

夏剪定は、冬剪定に比べて浅めに行うのが基本です。剪定位置は株の高さが3分の2から2分の1程度になる場所を目安に。外向きに開いている5枚葉の上でカットします。

株全体の樹形を整えるように、込み入った枝や枯れた枝、細すぎる枝もあわせて剪定しましょう。

3.3 葉を多めに残す

葉は光合成をおこない、株の生育に必要なエネルギーを作り出します。夏剪定で葉を落としすぎると、株が弱ってしまう原因に。

枝の下の方に葉がない場合は、剪定位置をやや高めにするのがおすすめです。

3.4 剪定後の管理

夏剪定が終わったら、速効性のある液肥や、緩効性の固形肥料を与えましょう。株が再び生長するためのエネルギー補給になります。

剪定後は株のサイズが小さくなっているため、過湿にならないように、水やりは以前より少なめにするのがよいでしょう。

4. 夏の暑さを乗り越えて秋も咲き誇るバラを楽しみに

この夏の平均気温が過去最高になり、連日猛暑日が続いた兵庫の庭で、今年も無事に夏越ししてくれたバラたち。暑さにも負けない強い生命力で、秋には見事な花を咲かせてくれることでしょう。

この記事で紹介したバラたちは、筆者が「植えてよかった」と思っている、丈夫で育てやすい品種ばかり。夏を乗り越え、秋に美しい花を咲かせるバラを、ぜひ庭に迎えてみませんか。