2. 【二人以上世帯】みんなの貯蓄額はいくら?年代別の「平均貯蓄額と中央値」
続いて、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の同資料より二人以上世帯における貯蓄額の平均と中央値を確認していきます。
※本データの金融資産には、預貯金のほか株式・投資信託・生命保険なども含まれます。また、日々の生活費の引き落としや支払いに使う普通預金の残高は対象外となっています。
二人以上世帯・20〜70歳代の貯蓄額(平均値と中央値)は、以下のとおりです。
- 20歳代:平均値383万円・中央値84万円
- 30歳代:平均値677万円・中央値180万円
- 40歳代:平均値944万円・中央値250万円
- 50歳代:平均値1168万円・中央値250万円
- 60歳代:平均値2033万円・中央値650万円
- 70歳代:平均値1923万円・中央値800万円
※上記は、「金融資産を保有していない世帯」を含むデータです。
単身世帯と比較すると、どの年代でも平均値・中央値ともに二人以上世帯の方が高い水準にあります。
ただし、二人以上世帯であっても、貯蓄ゼロ、すなわち金融資産を持たない世帯が一定数存在している点は見逃せません。
2.1 【年代別】二人以上世帯で「貯蓄ゼロ」の世帯はどのくらいいるのか?
- 20歳代:22.8%
- 30歳代:24.5%
- 40歳代:25.7%
- 50歳代:29.2%
- 60歳代:20.5%
- 70歳代:20.8%
「貯蓄ゼロ」世帯の比率は、単身世帯と比べればどの年代でも低めですが、二人以上世帯の中で最も高いのは50歳代の29.2%となっています。
この年代は、教育費や住宅ローンの返済に加え、さまざまな保険料など固定的な支出が重なる時期であり、その分貯蓄に充てられる余力が限られてしまう傾向があります。