2025年8月22日、総務省統計局「2020年基準消費者物価指数全国2025年(令和7年)7月分(2025年8月22日公表)」で総合指数は111.9、3.1%の上昇と公表されました。

消費者物価指数の上昇が続く中、老後の生活費に不安を感じる人もいるのではないでしょうか。

2025年度の年金額は、国民年金は満額で6万9308円、厚生年金は夫婦2人分で23万2784円となっています。

ただし、これはあくまで制度上の標準額であり、実際にシニア世代が受け取っている平均額とは異なります。

本記事では、シニア世代の平均年金月額や厚生年金を年間240万円以上もらっている人の割合を紹介します。

1. 公的年金は2階建て

日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造です。

「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造

「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

1.1 【1階部分】国民年金

国民年金は、加入者全員が共通して支える基礎的な年金です。

対象は20歳以上60歳未満のすべての人で、職業などにより次の3区分があります。

  • 第1号:自営業・学生・無職の人:自分で保険料を納める
  • 第2号:会社員・公務員:保険料は給料から天引き
  • 第3号:第2号の扶養配偶者:保険料の負担なし

1.2 【2階部分】厚生年金

厚生年金は、国民年金に加えて加入する「上乗せ年金」です。

会社員や公務員など、適用事業所に勤める70歳未満の人が対象になります。

収入に応じて保険料や給付が決まり、将来の年金額が増える仕組みです。