【65歳以上のおひとりさま世帯】ひと月の「生活費」は14万9286円で毎月「約3万円」の赤字に…年金「国民年金・厚生年金」は月額いくらもらってる？？ シニア世帯の56.6％が「公的年金」以外の収入が必要な状況に…

2. 老後の年金「国民年金・厚生年金」月額いくら？

厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、いまのシニア世代の年金月額を見ていきましょう。

【国民年金】平均年金月額

• 〈全体〉平均年金月額：5万7584円
• 〈男性〉平均年金月額：5万9965円
• 〈女性〉平均年金月額：5万5777円

【厚生年金】平均年金月額

※国民年金部分を含む

• 〈全体〉平均年金月額：14万6429円
• 〈男性〉平均年金月額：16万6606円
• 〈女性〉平均年金月額：10万7200円

国民年金保険料は、加入者全員が一律の金額を納付するため（年度ごとに見直しあり）、年金額に大きな個人差は生じにくいです。極端に未納や免除の期間が長い場合を除き、納付実績に応じて金額が決まります。

一方、会社員や公務員が加入する厚生年金の保険料は、収入によって決まります。老後に受け取る年金額は、この保険料と加入期間に基づいて計算されるため、個人差が非常に大きく開きやすい仕組みと言えます。

グラフを見ると、国民年金の平均月額が1万円未満〜7万円以上の範囲であるのに対し、厚生年金は月額1万円未満〜30万円以上と、その分布が広範囲にわたっていることがわかります。