6. 2024年度の日本の玩具市場規模は前年度比107.9%の1兆992億円で過去最高を更新

子供だけでなく、老若男女問わず愛されるおもちゃ。

一般社団法人日本玩具協会が2025年6月に発表した「2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日)の玩具市場規模と市場動向に関する調査」結果では、上代価格(希望小売価格)ベースで捉えた2024年度の日本国内の玩具市場規模は前年度比107.9%と伸展し、1兆992億円となりました。

今回過去最高の市場規模となった最大の要因は前年度より250億円増加し、3000億円市場にまで成長した「カードゲーム・トレーディングカード」が影響しています。

この分野で市場全体の27.5%を占めるようになりました。

次いで金額の伸びが大きかったのが「キャラクター」。昨年度より138億円増加し785億円市場となりました。

そして、キャラクター市場が増加したことにより、雑貨を中心としたバラエティ商品も伸び、124億円拡大して1047億円市場となっています。

時代は少子化の波が押し寄せていますが、玩具市場においては、子どもの頃に楽しんでいた遊びや玩具に再び興味を持ち、自由に楽しむ大人(キダルト層)や、インバウンド需要といった新たな需要を取り込みながら、1兆円を超えた前年度をさらに上回る成長を見せています。

参考資料

長島 迪子