総務省が2025年8月29日に発表した8月の東京都区部の消費者物価指数によると、前年同月比で2.5%上昇し、特に食料品は7.4%のプラスと高止まりしています。
このような物価高騰が続く中でのお金のやりくりの難しさを感じる人も多いのではないでしょうか。
わが家の貯蓄額や負債額が同世代の平均と比べてどの程度なのか、気になる方もいることでしょう。
そこで今回は、2025年5月に総務省統計局が公表した家計調査の結果をもとに、勤労者世帯の貯蓄と負債のリアルなデータを見ていきましょう。
1. 【20歳代~70歳以上】二人以上世帯(全体)の貯蓄額は平均1984万円
2025年5月16日、総務省統計局は「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上の世帯)」を公表しました。
まずは、二人以上世帯全体の貯蓄と負債について、平均や中央値を見ていきます。
1.1 【全体】二人以上世帯の貯蓄・負債額
貯蓄現在高
- 貯蓄現在高:1984万円
- 貯蓄保有世帯の中央値:1189万円
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貯蓄現在高が「0」の世帯を含めた中央値(参考値):1099万円
負債
- 負債現在高:663万円
- 負債保有世帯の平均値:1709万円
- 負債保有世帯の中央値:1480万円
これを、勤労者世帯に絞って見てみましょう。