1人目は自然と授かったのに、2人目がなかなかできない。こうして、出産後に初めて不妊に悩む人もいます。周りのママたちはどんどん下の子を授かっていくのに自分だけできず、モヤモヤした気持ちを抱く方もいるのではないでしょうか。
「たったひとりでも、かけがえのない我が子がいるんだからいいじゃない」と思う方もいるかもしれませんが、それとこれとは別問題。第2子不妊に悩むママたちの葛藤を覗いてみましょう。
妊娠報告が喜べない! 自分の心の狭さに落ち込む
第2子以降の不妊に悩むママたちから聞こえてきたのは、できないことに対するツラさよりも、“周囲の妊娠報告にジェラシーを感じてしまう”、そんな自分たちに対する嫌悪感でした。
「自分がまだ第2子を考えていないときは、ママ友からの妊娠報告にも心から『おめでとう』って祝福できていたのに…自分が妊活を再開してしばらくしてから、『いいなぁ』としか言えなくなりました。そんな自分に嫌悪感を抱いて、こんなに心が醜いから授からないのかも…と自分を責める毎日。悪循環です」
「仲がよかった義妹とも、彼女が下の子を授かったことで関係が悪化しました。年子だったので、そんなにすぐできるなんて!と嫉妬してしまい、以前のように接することができなくなって。弟もそんな私の態度に気がついたようで、義妹のことを考えて距離を置かれるようになりました。精神が未熟ですよね」
「子どもがいないときには、『今ちょっと笑顔で接する自信がない』と思ったときは距離を置けばよかったのですが…妊娠報告をしてくれたのがママ友だと、子どもも関係するからそうもいきません。子どもが4歳過ぎるぐらいまでは周りから『2人目ができた』の報告を聞くことも多くて、その度に心がすさんだなぁ。吹っ切れるまでに時間がかかりました」
このママたちも、もちろん目の前にいる我が子のことはとっても大切に育てています。しかし第1子でも第2子でも、欲しいのに授からないときのツラさは変わらないのかもしれません。まして出産は、年齢的なリミットもあるもの。焦る気持ちから、人の幸せに小さな嫉妬心が生まれることもあるでしょう。
さらに追い打ちをかけるように「お宅は、2人目の予定は?」なんて聞かれると、相手に悪気はないのでしょうがグサッと突き刺さりますよね。これから周囲に妊娠報告をする予定の方は、無邪気に人を傷つけないようご注意ください。
夫と意見が食い違う苦しさも
また、すでに1人授かっているからこそ、夫が第2子の妊活に非協力的になってしまうこともあるようです。