秋風が心地よく感じられる9月になりました。老後のお金について、考えるには良いタイミングかもしれません。
人生100年時代といわれる今、老後の生活は誰もが避けて通れないテーマです。特に最近は、生涯をひとりで過ごす「おひとりさま」が珍しくありません。
厚生労働省の調査によると、65歳以上の世帯で最も多いのは単身世帯となっています。老後をひとりで生きる場合、お金の準備はとても大切です。
本記事では、70歳代のおひとりさまのお金事情を深掘りし、老後の生活を安心して送るためのヒントを探ります。平均貯蓄額や年金受給額、そして老後に抱く不安など、具体的なデータに基づいて解説します。
1. 「高齢者の単身世帯」はどのくらいの割合?
まずは厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」より、65歳以上がいる世帯の世帯構造をみてみましょう。
1.1 65歳以上がいる世帯の世帯構造
- 単身世帯:32.7%
- 夫婦のみ世帯:31.8%
- 親と未婚の子のみの世帯:20.4%
- 三世代世帯:6.3%
- その他の世帯:8.8%
2024年より、最も多いのが「単身世帯」となりました。次に夫婦のみ世帯、そして親と未婚の子のみの世帯の順となっています。