医療保険を検討する際、入院給付金の日額設定は多くの人が悩むポイントです。「日額5000円で十分なのか」「実際の入院費用はどれくらいかかるのか」といった疑問を持つ方は少なくありません。
生命保険文化センターの調査によると、入院時の1日あたり自己負担費用は平均約2.1万円となっており、5000円では不足する可能性が高いことが分かっています。
本記事では、実際のデータをもとに適切な入院日額の設定方法について詳しく解説します。
1. 入院給付金の現状と平均設定額
まずは入院給付金の現状について見ていきましょう。
1.1 現在の加入者の平均日額
2024年の生命保険文化センター調査によると、疾病入院給付金の日額平均は以下の通りです。
2人以上世帯の世帯主:9900円
2人以上世帯の配偶者:8400円
単身世帯:8900円
いずれも5000円を大きく上回っており、多くの人が5000円以上の保障を選択していることが分かります。
1.2 入院期間の短期化傾向
近年、医療技術の発達により入院期間は短期化傾向にあります。2022年度の調査では、平均入院日数は17.7日となっており、5日未満の入院が約2割、5~7日の入院が約3割を占め、7日以内の短期入院で約半数となっています。
2. 実際の入院費用はどれくらいかかるか
生命保険文化センターが実施した「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」のデータをもとに、入院費用について見ていきましょう。
2.1 入院時の自己負担費用
生命保険文化センターの調査によると、入院時の平均自己負担費用は以下の通りです。
入院日数別の自己負担費用
全体平均:19.8万円
5日未満:8.7万円
5~7日:15.2万円
1日あたりの自己負担費用
平均:約2.1万円
最も多い層:1~1.5万円未満(23.3%)
5000円未満の割合:13.8%
これらのデータから、入院日額5000円では多くのケースで不足することが見て取れます。
2.2 逸失収入への対応
入院により収入が減少した人は全体の17.4%で、その平均逸失収入は30.2万円、1日あたり約2.1万円となっています。会社員の場合、傷病手当金により月収の2/3程度は保障されますが、完全にカバーされるわけではありません。
2.3 費用の充当手段
入院費用や逸失収入の充当手段として、生命保険を利用している人が63.6%と最も多く、特に20~60代の働く世代で保険の活用率が高くなっています。