家族や親戚が亡くなったとき、遺族はさまざまな手続きを行うことになります。お葬式の手配、役所や銀行への届け出、保険金の請求、遺産分割協議などがありますが、「未支給年金」の請求もそのひとつです。
故人が受け取るはずだった未支給年金は、請求すれば一定の範囲の遺族が受け取ることができます。
そこで今回の記事では、未支給年金について、遺族の支給要件や請求方法、申請期限についてもお伝えします。
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1. 「未支給年金」とは?
年金を受け取っている方が亡くなったとき、その方が受け取るはずだった年金や、亡くなった日より後に振り込まれた年金のうち、亡くなった月分までの年金のことを未支給年金と言います。
未支給年金は、年金を受け取っていた方の死亡日において、亡くなった方と生計を同じくしていた遺族のみが請求、受け取ることができます。
また、亡くなった方が請求していなかった老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金、寡婦年金についても、遺族が請求すれば受け取れる可能性があります。
この場合、未支給年金の請求と合わせて、年金請求の手続きも必要となります。