10月に入り、涼やかな秋風とともに本格的な実りの季節を迎えました。しかし、私たちの家計にとっては、依然として厳しい状況が続いています。 電気代やガソリン代などエネルギー価格の高騰は一服した感があるものの、食料品をはじめとする日用品の価格は高止まりしており、家計の防衛意識をより一層高める必要があります。
特に、年金収入に頼る生活を送る方々にとってわずかな支出の増加も生活の安定を揺るがす要因になりかねません。こうした状況下で、国が用意している生活支援策の一つが「年金生活者支援給付金」です。これは低所得の年金受給者の方々の生活を経済的にサポートするために、年金に上乗せして支給される制度です。
本記事では、数ある給付金の中から老齢基礎年金受給者向けの「老齢年金生活者支援給付金」にフォーカスし、どのような方が、いくら、どうすれば受け取れるのかを最新の2025年度の給付基準額にも触れながらわかりやすく解説します。
1. 年金生活者支援給付金ってどんな制度?
「年金生活者支援給付金」は、基礎年金の受給者が一定の所得要件などを満たす場合、年金額に上乗せして受け取ることができる給付金です。
受給中の年金種類に応じて、それぞれの給付金が設けられています。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
すでに基礎年金を受給中の人が、所得が下がったことなどにより新たに「年金生活者支援給付金」の対象となった場合、例年9月の第1営業日(2025は年9月1日)以降順次、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が緑色の封筒で届きます。
※老齢年金を繰上げ受給中の人には、別の様式で届きます。
なお、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた場合、電子申請による請求書の提出も可能です。
スマートフォン(またはPC)とマイナンバーカードにより電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要となります。