老後と一口に言っても、60代と70代では生活習慣や考えることは違うもの。
60代は仕事を続けている人も多く、また趣味に旅行にと活動的な方も多いでしょう。
厚⽣労働省健康・⽣活衛⽣局健康課「健康寿命の令和4年値について」によれば、健康寿命(※日常生活に制限がない期間の平均)は男性72.57歳、女性で75.45歳。
70代に入ると60代のころよりは外に出る機会が減ったり、健康への不安に対する生活習慣の変化などある場合もあります。
生活習慣や家族形態が変わる可能性も考えられる老後だからこそ、お金についてはしっかりと現役時代から備えておきたいもの。今回は60代と70代の違いを見ながら、65歳以上でリタイアした世帯のお金事情についてもみていきます。
1. 60代と70代では生活習慣や不安は変わる
60代と70代でどれくらい生活習慣や考えは変わるのでしょうか。
女性インサイト総研を有する株式会社ハー・ストーリィが60歳以上の女性268名を対象に行った「暮らしと興味関心」に関する調査によると、外出頻度は「ほぼ毎日外出する」と答えた割合は60代が70.4%、70代が54.8%(2025年8月28日公表)。60代は大半の人が毎日外出していますが、70代になるとおよそ半分強といったところになります。
外出の目的は両方とも「食料品などの買い物」が最も多いですが、次に60代前半が「仕事・職場に行くため」だったものの、60代後半と70代前半は「健康のための運動(散歩・体操など)」が多くなっています。
ちなみに健康を保つために行っていることをみると、「食事に気を付けている」の次に「人と話す」、「散歩・ウォーキング」「スポーツジムや体操教室」などの回答が多くなっていました。
また、不安に感じていることについては60代前半では「お金・老後資金(生活費・医療費など)」が最多でしたが、60代後半と70代前半は「認知症・物忘れ」が最多となっています。ほかにも60代後半や70代前半では「足腰・転倒」「自分の健康状態や病気」など、お金だけでなく健康への不安を感じる方も多いようです。