2023年度の年金平均受給額は、国民年金が月額5万7584円、厚生年金が14万6429円となっています。
国民年金は男女差が小さい一方、厚生年金は男性で16万6606円、女性で10万7200円と差があります。
65歳以上無職夫婦世帯の家計調査では、毎月約3万4000円の赤字となっており、資産の取り崩しは避けられないでしょう。
老後資産の取り崩し方法には定額取り崩しと定率取り崩しがあり、安定性と持続可能性のどちらを重視するかで選択が分かれます。
1. 国民年金・厚生年金の平均受給額
まずは、2023年度における年金の平均受給額を見てみましょう。
国民年金 |
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厚生年金 |
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満額が決まっており、保険料を納付していない期間や免除期間などに応じて減額される仕組みとなっており、受給額に差がつきにくい設計です。
厚生年金は、厚生年金保険の加入期間や、受け取っていた給与に基づいて受給額を計算します。
そのため、働き方や報酬の水準などによって、受給額に差が生まれやすい特徴があります。