老後生活を支える「公的年金」には、主に厚生年金と国民年金があります。
特に厚生年金は加入年数や収入が深く関わりますから、個人によって受給額が大きく異なるのが特徴です。そのため、都道府県別に見ても平均額に違いがあります。
一般的に考えると東京の平均年収が高いことから、「厚生年金が一番高いのは東京」というイメージかもしれません。
しかし、厚生労働省の資料では意外なことに東京以外の都道府県が1位であることがわかったのです。
国民年金の受給額とともに見ていきましょう。
1. 厚生年金の全国平均は14万6429円
まずは厚生年金の全国平均から見ていきましょう。
会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たす人は、老齢厚生年金+老齢基礎年金(国民年金)の併給となります。
厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金(国民年金部分を含む)の全受給権者の平均年金月額は14万6429円でした。
ただし、男女差・個人差があり、実際に受け取る金額は一人ひとり違います。