そもそも年収で家事育児の分担を決めてしまうと、夫婦間に「競争意識」が芽生えることになりかねません。しかし本来夫婦は協力し合うものであって、競い合うものではありません。
夫婦で競争となると、どうしても年収が低い方に不満が溜まりますし、家の中が殺伐としてしまうでしょう。安らぎのある家庭とは言いにくくなってしまいます。
男女ともに働く現代だからこそ、家の中では安らぎたいものですよね。男女は不平等を踏まえた上で、こういった不満をうまく解消し、お互いに協力し合う方法を考えたいものです。
家の中を「安らぎの場」にするために
家事育児の分担を考える上で何よりも大切なのは、お互いの努力を認め合うことでしょう。仕事も、家事も、育児も、「やって当たり前」なんてことはありません。お互い頑張っていることを認め合うのです。
お互いの頑張りがわかれば、無理ができないこともわかるでしょう。そもそも核家族や共働きでいて、子育てをすること自体が大変なのです。そのためにもまず考えるべきは「便利家電やグッズの導入」です。
お掃除ロボットや食洗機、乾燥機能付き洗濯機を導入しましょう。また家事の中でも一番大変な食事作りは、ミールキットやお惣菜を導入します。
家事を家電に頼れれば、育児により手をかけることもできます。夫婦間で、わが家の家事育児の優先順位を話し合ってみると良いでしょう。
わが家は親が疲れるとイライラしてしまうので、優先順位トップは親に余裕があることです。疲れたらなるべく家事育児の手を抜き、充電してからまた動き始めます。
また、生真面目な性格でついつい頑張り過ぎてしまうゆえ、「やらない家事」や「家事をしない日」を決めるようにしています。家事自体を減らすことも、とても大切です。「やらない選択」を持つことも大切です。
核家族や共働きは大変ですから、何度も夫婦で衝突してしまうことはあるでしょう。それでも「お互い労り、協力する」ことを頭に入れ、家事育児の分担を考えてみましょう。
宮野 茉莉子