転職活動に欠かせない職務経歴書。
「採用担当者は職務経歴書のどこを見ているんですか」「編年式とキャリア式どっちが良いんですか」など、著者が転職希望者から受ける質問の約4割以上が職務経歴書への質問です。転職活動では履歴書やエントリーシート、面接など様々な過程がありますが、なぜ職務経歴書への質問がこんなにも多いのでしょうか。
それは履歴書のように固定のフォーマットや項目があるわけでもなく、面接のように限られた時間内でPRするわけでもないので、とても自由度が高く、時間をかけようと思えばいくらでもかけられるからです。逆に、ここで足が止まってしまう転職希望者も少なくありません。
今回は、転職活動の第一関門である職務経歴書をスムーズに作成し、採用担当者に会いたい!と思わせるためのポイントを5つご紹介したいと思います。
そもそも職務経歴書に書くべき項目とは?
職務経歴書は決まったフォーマットがないので何を書けばいいか迷うこともあるかもしれませんが、一般的には下記のような項目がよく使われています。
- タイトル、名前、提出日付
- 職務要約
- 職歴、職務内容、実績、退職理由
- 活かせる経験、スキル
- 資格、免許
- 自己PR、強み
- 志望動機(職務要約に付け加えてもOK)
基本が確認できたところで、採用担当者に目を留めてもらうためのポイントに入ります。
1. 職務経歴書に書く内容は応募企業によって変える
多くの採用担当者が職務経歴書を見る大きなポイントとして「転職希望者が入社後どんなパフォーマンスを発揮してくれるのか」という点を見ていると言います。
そのため、職務経歴書を作成する際は、求人広告や企業HPなどから「企業の求めている人物像」を読み取り、それに合致もしくは近い経験、スキル、性格を記載しておくと採用担当者は期待と安心感を抱き、選考も通しやすくなります。
また新しい職種への応募では、新しい職種へ挑戦することの意欲や積極的に学ぶ姿勢があることを伝える一文を入れておくだけでも印象はガラリと変わります。
例)求人で「リーダーシップを発揮してくれる方を募集しています」という広告があった場合
→ マネジメント経験 〇〇年 部下〇〇人、リーダーシップを発揮する上で意識している点は〇〇です。
2. 採用担当者に手に取ってもらうための基本
応募人数が多い人気企業になればなるほど職務経歴書を見る時間が短くなるケースが多く、1人あたりの職務経歴書を見る時間は「5秒〜1分」とまで言われています。5秒って、ほんの一瞬ですよね。
この一瞬を制するためには、採用担当者が手にとって「読みたい!」と思ってもらうことが大事です。そう思わせるポイントとしては、以下のことが挙げられます。
- 字がていねい
- 図表を入れる
- A4サイズで2枚以内にまとめられている
- 余白、改行を意識する
- 左揃えにする
- フォントと文字の大きさに統一感がある(ビジネス文書でよく使われる見やすいフォント:【明朝体】MS明朝、(Windows)、ヒラギノ明朝(Mac)【ゴシック体】メイリオ、HGPゴシック(Windows)、ヒラギノ角ゴ(Mac)/一般的な文字サイズ【本文】10.5〜11)