どれでもOKというのが回答になってしまうのですが、一般的には編年式が主流と言われています。それぞれの特徴やメリットは下記の通りです。

「編年式」

時期が古い順にキャリアを辿る方法。職歴を辿りやすいというメリットもありますが、職歴が多いと逆に見にくくなりますので、職歴が少ない(1社〜2社)方にオススメの書式です。

「逆編年式」

職歴が新しい順にキャリアを辿る方法。直近の企業での経験が一番目につく書式ですので、直近の経験、スキルをアピールしたいという方にオススメの書式です。

「キャリア式」

企業別ではなく、職務分野別にまとめて記載する手法。担当業務がはっきりしているスペシャリストや技術職の方、転職回数が多い方にもオススメの書式です。

例)「キャリア式」でエンジニア経験をまとめる場合
平成〇〇年〇〇月 〜平成〇〇年〇〇 ▲▲会社 IT企業の自社メディア運用
平成〇〇年〇〇月 〜平成〇〇年〇〇 ▲▲会社 宿泊予定サイトの開発

4. 経験と実績は遠慮せずに書く

日本人は謙虚さを美徳とするので、職務経歴書でも経験や実績を書かない方が多いように感じます。その気持ちもよく分かりますが、職務経歴書は言わば広告です。経験や実績はどんどんアピールすることが必要です。

そして、その際には数字と固有名詞を入れるとより相手に伝わりやすくなります。

例)10年間UNIQLOのチラシデザインをしていました / 売上高 1000万円 / 営業成績1位(150名中)を獲得 / MVP獲得 / 5人の部下をマネジメントしていました / 生産性を意識し毎月の残業時間を10時間削減することに成功 / 目標達成率 100% / マネジメント経験 10年

もし、直接的な数字や固有名詞などで表現しにくい場合は、間接的に数字に対してどれだけ貢献したかを書くのも一つの手です。

例)34%のコスト削減に貢献しました。

また「顧客からの評価」「仕事で工夫したこと、意識したこと、その経験から得たもの(できること)」「スキル、資格」をアピールするのもオススメです。

5. 職務要約は特に気合いを入れよう!

職務経歴書の始まりは「職務要約」からスタートすることがほとんど。採用担当者によっては職務要約だけで選考をしているケースも少なくないようです。

職務要約は、物語のあらすじのようなものです。3〜5行以内でこれまでの職歴と志望動機を加えた文章でまとめると効果的です。

おわりに

職務経歴書は完成後、第三者に見せてフィードバックをもらいましょう。第三者に見てもらうメリットとしては、誤字脱字の修正ができるほか、言い回し・表現方法の改善につなげるための参考になりますし、新しい発見や価値に気づくこともあります。ぜひ参考にしてみてください。

福島 知加