「年長の娘が、ドラえもんの映画を見て号泣していました。あぁ、この子は成長して感受性が豊かになってきたんだな…と感じました」

「友人関係について悩んでいる小1の娘。『○○ちゃんと◎◎ちゃんの仲が悪いの。みんなが仲良くできるにはどうしたらいいのかな』なんて呟くんです。この子もそんな年齢に達したんだな、と思った瞬間でした」

「小学3年生の息子が、外で私と手を繋ぎたがらなくなりました。『クラスの子に見られたら恥ずかしいし、もう大丈夫だから』とぶっきらぼうにいう息子。なんだかとっても寂しいものですね」

「テレビの感動的なシーンを見て私が泣いていたら、2歳の娘がティッシュを持ってきて私の涙を拭いてくれました。そして頭を『よしよし』となでてくれるんです。そのときに、『あぁ、この子は優しい子に育ってくれたなあ』とまた涙。親バカなのはじゅうぶん承知なんですけどね(笑)」

「中学2年生の娘に彼氏ができたこと。そしてそれを私たち両親に黙っていること。小さなときから家族ぐるみで仲良くしているママ友さんから『○○ちゃん、彼氏できたってうちの子が言ってたよ』と聞きました。あぁ、この子もそんな年齢になったのか…となんだか感慨深かったですね。主人に言ったらショックを受けるので、内緒にしています」

なんとなく子どもが「親離れ」の準備をしているのかな…と感じさせる、心の成長。嬉しい気持ちと同じくらい、いや、それ以上に寂しさを覚えてしまいます。もしかしたら、大人の階段を上っていく子どもを、親はただ見守ることしかできない…そのことを痛感するからかもしれませんね。

毎日が同じではない

なんだか毎日がめまぐるしくて、あっという間に過ぎている、毎日同じことの繰り返し…なんて当時は思っていたけれど、決して「昨日と同じ日」はない…。今になって振りかえると、それを痛感します。

かけがえのない毎日の、一瞬一瞬を大切にしていこう…。子どもの成長は、私たちにそう教えてくれているのかもしれませんね。

大中 千景