【70歳代】無職夫婦世帯《1カ月の生活費・貯蓄額》は平均いくら？2025年度の「モデル年金額」をチェック！標準夫婦ならいくらもらえる？老後のために考えておくべきこととは？

4. 「70歳代以上・夫婦二人世帯」の老後の生活実態を整理

これまでの数値を踏まえて、具体的に収支を見てみましょう。

70歳以上の夫婦二人世帯では、標準的な年金収入が月額およそ23万2000円となります。

これに対して、生活にかかる平均的な消費支出は月額約25万2000円です。

さらに実際の支出には、税金や健康保険料といった非消費支出も加わるため、出費総額は消費支出だけの金額を上回ります。

70歳代夫婦世帯の「標準的な年金収入」と「平均的な支出」を照らし合わせると、毎月の家計は赤字となる状況が見えてきます。

年金以外に収入がない場合、毎月の赤字分は貯蓄から取り崩して補う必要があります。

たとえば、70歳代二人以上世帯の貯蓄額の中央値「800万円」を持っていると仮定します。

月々5万円の赤字が続くとすれば、「800万円÷5万円=160ヶ月」つまり約13年4か月の間は貯蓄で赤字を補いながら生活できる計算になります。

老後に必要な貯蓄額を考える際には、次のようなステップを踏むことが重要です。

ここまで紹介した水準額や中央値はあくまで目安に過ぎません。

自分自身の収入や支出の状況を把握し、老後に必要となる資金を具体的に見積もることで、より安心して老後を迎えられるでしょう。