2. 「収入面に不安を感じている人」は多い!62%は「不安が増した」と回答

物価上昇が続く中、日々の生活や将来のキャリアに不安を感じる方は少なくありません。

株式会社SAMURAIによる、全国の働く男女300人を対象にした「物価高時代におけるキャリア選択の実態調査」によれば、物価高の影響で収入面に不安を感じている人は多く「不安が増した」と回答したのは全体の62%となっています。

また、この1年間で給与が「変わらない」と答えた人が66%に上り、物価高に給与が追いついていない現状が明らかになりました。

なかには、ご自身の年収が平均と比べてどうなのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、国税庁の調査資料に基づき、年代別・業種別の「平均年収」について解説していきます。

3. 【20歳代〜50歳代の平均年収】日本人男性の平均年収は「569万円」

国税庁が公表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本人男性の平均年収は569万円となっています。

本章では、上記の調査結果をもとに、日本全体の平均年収に加え、20歳代から50歳代まで年代別にどのように推移しているのかを確認していきましょう。

3.1 日本人全体の「平均年収」はいくら?

日本全体の平均年収は460万円であり、女性に限定すると316万円と大きく下回っています。

この差の背景には、出産や育児といったライフイベントに伴い、女性が働き方を変えざるを得ないケースが多いことが影響していると考えられます。

さらに、正社員に限定した場合の平均年収は以下のとおりです。

  • 正社員全体の平均年収:530万円
  • 男性正社員の平均年収:594万円
  • 女性正社員の平均年収:413万円

一方、非正規雇用者の平均年収は次のようになっています。

  • 正社員以外の全体の平均年収:202万円
  • 正社員以外の男性の平均年収:269万円
  • 正社員以外の女性の平均年収:169万円

これらの数値を見てもわかるように、正社員に絞った場合、男性の平均年収は600万円近くに達しています。