残暑も和らぎ、過ごしやすい季節となりました。秋の夜長に、これからの人生設計についてゆっくり考えてみるのはいかがでしょうか。

老後資金への備えや、教育費の準備など、将来に備えたお金の計画は、多くの人にとって大きな関心事です。効率的に資産を増やしたいと考えるなら、新NISAは検討すべき選択肢の一つと言えるでしょう。

新NISAはより使いやすく、資産形成に適した制度へと生まれ変わりました。本記事では、新NISAの非課税メリットや柔軟な制度設計を再確認し、具体的なシミュレーションを通して、将来の資産形成のイメージを具体的にしていきます。

この記事が、皆さんの資産形成への第一歩を後押しするきっかけとなれば嬉しいです。

1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?

NISA(ニーサ)は、2014年に導入された資産形成支援のための制度で、2024年に改良され「新NISA」として新たなスタートを切りました。  

NISAの最大の特徴は、投資によって得た利益が非課税となる点です。  

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を利用することで、その税金が免除され、得た利益を全額受け取ることが可能になります。

【写真全4枚中1枚目】新NISA「非課税」のしくみ、2枚目以降で、新NISAの特徴や、積立投資シミュレーション結果を見る!1/4

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAを利用して投資できる金額や対象商品にはいくつかの制約があります。

1.1 「新NISA」の特徴をおさらい

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴2/4

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴

出所:金融庁「NISAを知る」

  • 非課税保有期間は無期限
  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用OK
  • 年間投資枠は、つみたて投資枠「年間120万円」・成長投資枠「年間240万円」
  • 非課税保有限度額は1800万円(内、成長投資枠1200万円)※枠の再利用可能
  • つみたて投資枠の投資対象商品は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」
  • 成長投資枠の対象商品は「上場株式・投資信託等」

「投資」と聞くと、一定のまとまった資金が必要だと思われる方も多いかもしれません。  

しかし、現在では500円や1000円といった少額から投資できる商品が増え、NISAを活用すれば、投資信託や株式などにも少額で投資が可能です。  

2. 50歳から65歳までの15年間で「毎月5万円」を積立投資したら?

本章では、新NISAの積立投資を通じて、資産がどの程度増えるかを、下記の前提条件をもとに想定利回り1~5%でシミュレーションしていきます。

  • 50歳から65歳までの15年間で老後資金をつくる
  • 積立額は毎月5万円
  • 投資信託は「安定的な運用」を重視した1~5%の商品

上記の場合の、シミュレーションの結果は次のとおりです。

【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果3/4

【新NISA】運用利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

2.1 シミュレーション結果:積立投資「毎月5万円」×15年×「年1~5%」の試算評価額は?

想定利回り:資産評価額(元本部分は900万円)

  • 年1%:970万6000円
  • 年2%:1048万6000円
  • 年3%:1134万9000円
  • 年4%:1230万5000円
  • 年5%:1336万4000円

15年間、毎月5万円を積み立てることで、1000万円以上の資産を形成できる可能性があります。  

元本900万円に対して、運用により70万~436万円ほどの増加が期待できる計算です。  

ただし、投資にはリスクが伴うことを忘れないようにしましょう。

3. 【積立額別】50歳から65歳までの15年間で「2000万円」作るには?

老後に必要な資金は家庭ごとに異なりますが、仮に2000万円を準備するために、50歳から65歳までの15年間で毎月どれくらい積み立てる必要があるのかをシミュレーションしてみましょう。  

今回は、年利3%の投資信託に投資する場合のシミュレーション結果を以下に示します。

【新NISA】積立金額別「想定利回り3%」積立投資シミュレーション結果4/4

【新NISA】積立金額別「運用利回り3%」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

3.1 シミュレーション結果:積立投資「1~12万円」×15年×「3%」の試算評価額は?

毎月の積立金額:資産評価額

  • 1万円:227万円
  • 3万円:680万9000円
  • 6万円:1361万8000円
  • 9万円:2042万8000円
  • 12万円:2723万7000円

※想定利回り:年3%

シミュレーションの結果、年利3%で15年間運用を行った場合、毎月9万円を積み立てることで、資産が「2000万円超」に達することが分かりました。  

とはいえ、毎月9万円という額は決して「少額」とは言えません。

また、利回りはあくまで予測に過ぎないため、目標額に届かずに老後を迎える可能性も考慮する必要があります。  

老後資金の準備は早めに始めることがカギとなり、20歳代や30歳代でスタートしても早すぎることはありません。  

例えば、30歳から65歳までの35年間で2000万円を目指す場合、3%の利回りで運用したと仮定すると、毎月の積立額は「2万6971円」となります。  

4. まとめ

今回は新NISAで積立投資した場合の資産額のシミュレーションや資産運用のポイントについて解説しました。これまで

投資経験の無い方からすると「投資」と聞くと少し抵抗感があるという方は意外と多いです。

しかし、今は銀行の金利も低いため、効率的に資産を増やすとなるとNISAなど投資しながら資産を形成していくのも賢いお金の増やし方のひとつです。

また、金融機関にもよりますがNISAは毎月ワンコインから積立投資ができます。

投資に少し抵抗があるという方は、最初は少額で投資を始めて慣れてきたら金額を増やすというのもアリでしょう。ただ、ひとつ注意しておきたいのがNISAは主に投資信託と呼ばれる元本保証のない商品で運用します。

運用成果によっては資産が大きく増えることもあれば資産が大きく減ることもあります。「NISAをすれば必ず資産が増える」という訳ではない点は留意しておきましょう。

また、NISAを始めたいけれど自分ひとりで始めるのに不安があるという方は証券会社や銀行、IFAなどお金のプロに相談しながら始めてみるのも一案です。

参考資料