3. 【シミュレーション】「定額減税補足給付金(不足額給付)」はいくらもらえる?

定額減税補足給付金(不足額給付)はどのくらい支給されるのか、「令和6年中に子どもが生まれて扶養親族が増えたケース」でシミュレーションしていきます。

シミュレーション条件は以下の通りです。

  • 令和5年における世帯構成:本人・妻・子ども(3人家族)
  • 推計所得税額:7万円
  • 定額減税可能額:9万円(3万円×3人)
  • 調整給付金として2万円の給付
  • 令和6年中に2人目の子どもが生まれる

令和5年における扶養親族は2人(妻と子ども1人)なので、所得税分のみの定額減税可能額は9万円です。

その時点での推計所得税額が7万円なので、定額減税可能額の9万円から引き切れない2万円が、当初の調整給付金として支給されました。

その後、令和6年中に2人目の子どもが生まれ、扶養親族が1人増えたことから、所得税分のみの定額減税可能額は12万円(3万円×4人)となります。

調整給付金は2万円でしたが、定額減税可能額が12万円となったことで差額は5万円(12万円-7万円)となり、すでに支給分の2万円との差額3万円(5万円-2万円)が不足額給付として支給されます。

4. まとめにかえて

定額前税補足給付金(不足額給付)は、近年の物価上昇による経済的な負担を軽減するための施策です。

案内書が送付された際は、期日を守って速やかに手続きを取りましょう。

定額減税補足給付金(不足額給付)の案内書の発送日は自治体により異なり、7月下旬にすでに発送済のところもあれば、準備段階のところもあります。

支給日は令和7年夏以降を予定している自治体が多く、申請後1ヵ月半ほどで振り込まれる予定です。

ただし、書類の返送や自治体の審査などに時間がかかる場合は、振り込まれるまでに1ヵ月半より長くかかる可能性もあります。

なお、詳しいスケジュールは自治体により異なります。

お住まいの自治体の具体的なスケジュールは、市区町村の公式サイトや広報誌などで確認しましょう。

参考資料

木内 菜穂子