2. 業種別の「給料格差」を比較!差が大きい業界・小さい業界とは?

給与の内訳(基本給や手当、賞与など)を業種ごとに比較すると、フルタイムで働く一般労働者とパートタイム労働者の間に生じている格差の実態がより明確になります。業種によって「格差が大きい」または「比較的小さい」とされる傾向はあるものの、月収ベースで見ると依然として大きな差が存在しているのが現状です。

2.1 「給料格差が比較的大きい業種」

  • 卸売業、小売業(スーパー、家電量販店、ネット通販など)
    一般労働者の給与が約40万円であるのに対し、パートタイム労働者は約11万円と、約3.6倍の差があります。
  • 金融業、保険業(銀行、証券会社、保険会社など)
    一般労働者の給与は約58万円に達する一方、パートタイム労働者は約16万円と、その差は約3.5倍です。

2.2 「給料格差が比較的小さい業種」

  • 医療・福祉(病院、介護施設、訪問看護など)
    一般労働者の給与が約34万円であるのに対し、パートタイム労働者は約13万円と、約2.6倍の差があります
  • その他のサービス業(美容院、クリーニング、家事代行、娯楽業など)
    一般労働者の給与が約31万円であるのに対し、パートタイム労働者は約12万円と、約2.6倍の差があります

つまり、「差が小さい」とされる業種でも、給与額はおおよそ2.6倍程度の開きがあるのが現状です。給料格差が比較的小さい業種として「医療・福祉」「その他のサービス業」などあげましたが、それでも月収ベースでは10万円以上の差があるのが実態としてあります。