1. 注文住宅での後悔ポイント1:ベランダのスペースが少し狭かった

「ベランダが少し狭いので、もう少し広くすれば良かったです。」

洗濯物を干すスペースとして活用しているベランダですが、幅がやや狭く、もう少し広さを確保しておけば良かったとのこと。

ベランダは「必要最低限」で設計されることが多いですが、布団干しや家庭菜園など多目的に使いたい場合は、生活動線も含めて余裕のある寸法設定を検討するのが望ましいです。

2. 注文住宅での後悔ポイント2:寝室が6畳ではやや手狭だった

「自分の寝室を6畳にしたのですが、テレビやベッドを置くとスペースが狭くなり、もう少し広ければ少しだけ大きなテレビも置けたと思うし、快適さを感じたのではないかと思いました。」

ベッドとテレビを置くとスペースに余裕がなく、快適性にやや欠けたという実感があるそうです。

6畳は一般的な寝室サイズですが、テレビやドレッサーなどの家具を置く予定がある場合は、最低でも7〜8畳を目安にしておくと動線の確保にもつながります。

3. 注文住宅での後悔ポイント3:リビングの広さが仕事向きではなかった

「現在は在宅で仕事をすることも多く、リビングで仕事をしたり、自分の部屋で仕事をしたりしていますが、リビングが少し狭く、周りが気になってしまうので、もう少しリビングが広くすれば良かったと思いました。」

在宅ワークが増える中、家族と空間を共有するリビングでは集中しづらい場面も。もう少しリビングに余裕があれば、作業スペースとしても使いやすかったとのこと。

国土交通省「テレワークの推進 最新の調査動向<令和6年度調査結果>」によると、雇用型就業者におけるテレワーカー(※1)の割合は全国で24.6%となっており、コロナ禍前と比較すれば、依然として高い水準を維持しているといえます。

雇用型就業者のテレワーカー(雇用型テレワーカー)の割合

雇用型就業者のテレワーカー(雇用型テレワーカー)の割合

出所:国土交通省「テレワークの推進 最新の調査動向<令和6年度調査結果>」

地域別では、首都圏のテレワーク実施率が約4割と、全国平均を大きく上回る状況が続いています。前年からは0.6ポイントの減少が見られたものの、都市部を中心にテレワークの定着が進んでいる様子がうかがえます。

コロナ以降、在宅ワークを見据えた「半個室スペース」や「リビング内ワークコーナー」の需要が高まっています。仕事と生活を分けたい方は、リビングの面積や間仕切りの有無を意識した設計が必要です。

※1 雇用型就業者のうち、これまでテレワークをしたことがある人

4. 注文住宅での後悔ポイント4:キッチンの換気扇が掃除しにくい

「台所は広くて作業はしやすいのですが、換気扇の掃除が少し大変なので、掃除のしやすさも考えればよかったと後悔しています。」

機能性は良いものの、換気扇の清掃が手間になっており、メンテナンス性も重視すべきだったと感じたそうです。

近年は自動洗浄機能付きの換気扇や、フィルターが外しやすいモデルも増えています。キッチン設備選びでは、日常の掃除のしやすさも重要なチェックポイントです。

5. 注文住宅での後悔ポイント5:台所の床材が傷つきやすい

「台所は板の間にしたのですが、少し傷つきやすく感じます。もう少し傷つきにくい材質のものを選べばよかったと思います。」

見た目を重視して選んだ板材ですが、生活するうちに細かい傷が目立つようになり、耐久性の高い素材を選べば良かったと後悔しているとのこと。

キッチンは水はねや落下物など床への負担が大きい場所。耐水性・耐傷性に優れたフロアやタイル、硬質樹脂などの選択肢もあります。

次章では「注文住宅ならでは」の満足ポイントについて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。