シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2018年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年1月4日に更新されたすき家の2018年12月既存店売上高は、対前年同月比102.0%とプラス成長になりました。

内訳としては客数が102.1%、客単価が99.9%となり、客単価が若干のマイナスとなったものの客数の増加でカバーした結果、既存店売上高はプラス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高で、対前年同月比がマイナスとなったのは5月のみです。上期は4~7月の客数がマイナスとなりましたが、客単価の伸びにより売上高はプラス成長を維持し、7カ月続けてのプラス成長を達成。なお、12月は客数がプラスで客単価がマイナスという、今期初の状態となっています。

また、全店売上高も既存店同様、5月のマイナス以外は全ての月でプラス成長を維持しています。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は6月25日の2,909円を天井に下落。また、12月7日に2,934円で高値更新後に反落しています。しかし、他の銘柄が12月に値を崩す中、株価は2,502円を底に反転し、現在再び高値更新を狙う値位置にあります。

7カ月続いている既存店売上高のプラス成長が、今後どこまで伸びるのかという点が注目されます。

ゼンショーホールディングスの過去1年間の株価推移

参考データ:すき家 月次売上推移(2019年3月期)

LIMO編集部