物価高が続くなか「エアコンの電気代」や「夏休みならではの出費」に家計が圧迫されやすくなっています。
総務省が2025年7月25日に公表した「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)7月分(中旬速報値)」によると、消費者物価指数の総合指数は《前年の7月と比べ2.9%上昇》しています。
老後は収入が少なくなる傾向にあるので、年金や貯蓄などで生活できるのか、よく確認しておくことが大切です。
もし年金やその他の収入が少ない場合「年金生活者支援給付金」を受給できるかもしれません。
この記事では「年金生活者支援給付金」を受給できるのはどんな人なのか、わかりやすく解説します。
「年金生活者支援給付金」は2019年からはじまった制度で、支給要件を満たしている限り継続して受給できるのが特徴です。
しかし、たとえ支給対象なっていたとしても「申請しないともらえない」給付金となっています。
年金生活者支援給付金の申請方法についても解説しますので、ぜひご覧ください。
1. 【厚生年金と国民年金】みんな年金をどれくらいもらっている?
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は以下の通りとなっています。
1.1 国民年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
1.2 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金の金額を含む
一口に「年金」と言っても、受給額は現役時代の加入期間や報酬によって大きく異なり、月額1万円未満の人から30万円以上の人までさまざまです。
年金とその他の所得を合わせても収入が一定基準に満たない方は、「年金生活者支援給付金」を受け取れる可能性があります。
この給付金は、老齢・障害・遺族いずれかの基礎年金を受け取っている方のうち、定められた要件を満たす場合に、2カ月に一度、本来の年金に上乗せして支給されるものです。