2. 父島要塞があった小笠原諸島父島にかつて存在した神社
話題となった「イカツイ」名前の神社の写真を投稿したのは、廃墟や戦跡巡りをしている@tisyakiさん。
@tisyakiさんに話を伺うと、この石碑は小笠原諸島の父島で見つけたものとのこと。別の目的で島を歩いていたときに偶然見つけたのだそうです。
小笠原諸島の父島といえば、第二次世界大戦中にアメリカ軍との間で激しい戦闘が行われた激戦地。
本土防衛の最前線となった父島には当時「父島要塞」が設置されており、この神社は陸軍要塞司令部があった場所の近くに建てられたもの。現在は祠の基礎や石碑のみが残るのみです。
父島にはほかにも旧日本軍の防空壕や大砲、軍事施設の遺構など大戦の記憶をいまに伝える戦争遺跡が数多く残り、平和学習の場となっています。
@tisyakiさんのXアカウントでは、父島をはじめ、全国各地の戦跡や廃墟が紹介されているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
これが今まで見た中で1番イカツイ名前の神社 pic.twitter.com/dcTgSWOi5V
— 東雲みょん@廃墟を旅する (@tisyaki) July 20, 2025
3. 小笠原諸島の観光消費額は19億700万円
父島にある神社の石碑が話題となったことに関連し、ここからは小笠原諸島の観光消費額を紹介します。
小笠原諸島は東京の南約1000キロメートルに位置し、父島列島をはじめとする約30の島で構成されています。有人島は父島と母島の2島で、2024年度の人口は2347人です。
2011年には世界自然遺産に登録され、固有種の宝庫としても知られている小笠原諸島。観光客の多くは、ホエールウォッチングやトレッキング、戦跡巡りといった体験を目的に訪れます。
本土からのアクセスは、東京・竹芝桟橋から出航する定期船で片道およそ24時間。簡単には行けない場所でありながら、2022年度の年間入り込み客数は人口の10倍を超える2万5812人。観光消費額は19億700万円(出所:国土交通省「小笠原諸島振興開発計画における目標の設定状況と進捗状況」)となっています。
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「神社」を紹介しました。
参考資料
小野田 裕太