退職金の制度がない会社に勤めているという場合は、将来まとまった金額を手にすることができない分、できるだけ早いうちから準備をしておくことが大切です。
まずは、自分が将来受給できる年金額がどのくらいあるのかを、公的年金のシミュレーションや年金受給額早見表などで調べてみましょう。そして、自分が望む老後の生活に必要な1カ月分の費用を想定します。その金額から1カ月の年金支給額を差し引いて、毎月の足りない分を把握します。それをもとに退職後の25年〜30年分がいくらになるかを計算します。
その総額から逆算し、たとえば30歳までにいくら貯める、40歳までにはこれくらいの金額を貯めるというステップを考えて実行していきましょう。ただ、今は超低金利の時代。預金だけでは不十分かもしれないと考えるのであれば、節税効果のある「つみたてNISA」や個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」といった制度を使い投資信託で運用するのも一つの手です。
こうした制度の特徴を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
>> iDeCoとつみたてNISAとNISA、結局どれを選べばいいの?
>> 節税効果の高いiDeCo、いつ始めたらいいの? 老後資金準備の始めどき
まとめ
最近は老後破綻という言葉を耳にする機会も増えたので、不安を感じる人も少なくないと思います。しかし、不安がっているだけでは時間が無駄に過ぎてしまいます。自分でつくる年金とも言われる個人型確定拠出年金のiDeCoなどの制度をうまく活用し、老後資金を貯める一歩を踏み出してみてください。
LIMO編集部