5. 自分の年金額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認
自分が将来いくら年金を受け取れるのか気になる方は、まずは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で年金額の見込みを確認してみましょう。
「ねんきんネット」は、日本年金機構が提供するオンラインサービスで、年金記録の確認や将来の年金見込額の試算ができます。
スマートフォンやパソコンから24時間利用可能で、過去の加入実績や見込み受給額のグラフ表示もあり、年金の全体像を把握するのに便利です。
一方、「ねんきん定期便」は毎年誕生月に郵送で届く通知書で、50歳未満の方にはこれまでの加入実績に基づく年金額の概算が、50歳以上の方には現時点の加入条件が60歳まで継続したと仮定した年金見込額が記載されています。
どちらも無料で利用でき、自分の老後の生活設計を考えるうえで欠かせない情報源です。
特に「ねんきんネット」は、必要なときにいつでも最新の情報を確認できるので、早めの活用がおすすめです。
6. 生活に役立つ制度を正しく理解しよう
年金生活者支援給付金は、公的年金受給者のうち、所得が一定基準以下の方に対して支給される「上乗せ給付金」です。
物価上昇などを受けて2025年度は給付額が引き上げられており、老齢・障害・遺族年金のそれぞれに支給要件が定められています。
年金受給開始時に申請書が届く方もいれば、要件を満たしたタイミングで郵送される方もいますが、いずれにせよ期限内に提出しなければ給付は受けられません。
また、年金額には大きな個人差があり、生活に不安を感じる方も少なくありません。「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用して、自分の年金見込み額を早めに把握し、制度の対象となるかを確認しておくことが大切です。
生活に役立つ制度を正しく理解し、取りこぼしのないように活用していきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内(令和6年度)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」による年金見込額試算」
加藤 聖人