3. 「いまどきシニア夫婦は毎月赤字つづき?」家計調査で見えたリアルな家計状況
総務省「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、65歳以上の無職夫婦世帯の平均月収は25万2818円でした。そのうち、22万5182円は年金などの社会保障給付が占めています。
一方で、月々の支出は28万6877円となっており、生活費(消費支出)が25万6521円、税金や社会保険料などの非消費支出が3万356円。その結果、毎月の家計はおよそ3.4万円の赤字という状況に。赤字分は、貯金の取り崩しなどで補っていると考えられます。特に食費は約7.6万円と大きな割合を占めていて、エンゲル係数(食費の比率)は29.8%。
また、可処分所得に対する支出の割合(平均消費性向)は115.3%と、年金収入だけでは生活費がまかなえていない現状が浮き彫りになっています。
ここまで、65歳以上の年金と家計収支、貯蓄状況を見てきました。それらを踏まえたうえで、今後の備えについて整理してみましょう。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)