梅の花の株主優待「この記事の3つのポイント」
- 梅の花の株主優待の内容について解説
- 株主優待にトライするときの注意点とは
- 梅の花の株主優待を受けるには、いつまでに株式を購入すればいいかも紹介
株式投資の醍醐味は、(1)値上がり益(キャピタル・ゲイン)及び(2)配当収入(インカム・ゲイン)が主であることは間違いないでしょう。一方で、株式投資の初心者にとっての「株主優待」は、株式を保有するにあたっては非常に魅力あるポイントの一つです。株主優待は株式投資における第3の醍醐味ともいえるのではないでしょうか。
株主優待は各企業の決算期が関係します。ここでは決算期が近く、投資家の注目が集まる銘柄情報をピックアップしてお届けします!
今回は2023年4月末日が本決算となる「梅の花」(7604)です。
つみたてNISAやiDeCoを活用した「投資信託」も何かと話題ですが、株式投資にも目を向けてみませんか?「消費者目線」で株主優待を楽しむ根強いファンも多くいます。
今回は、株主優待の内容とともに、株式投資を始める際の注意点についてもお伝えします。株式投資のメリットとデメリットを知った上で、優待ライフを楽しんでいけるとよいですね。
さっそく、株主優待についてみていきましょう。
【注目記事】【2023年2月決算】壱番屋(7630)のお得な株主優待とは?内容と特典を解説
1. 梅の花の会社概要
まずは、梅の花の会社概要を見ていきましょう。
- 社名:株式会社梅の花
- 代表者:代表取締役社長 本多 裕二
- 会社設立:平成2年1月
- 資本金:1億円(2022年4月30日現在)
- 従業員数:673名(2022年4月30日現在)
- 売上高:225億91百万円(2022年4月期連結決算実績)
- 店舗数:290店舗(2022年4月30日現在)
- 取引銀行:西日本シティ銀行、福岡銀行、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、日本政策投資銀行、りそな銀行、佐賀銀行等
2. 株主優待とは
株主優待とは、「株主優待」とも呼ばれ、株主が何らかの特典を得られる制度のことを言います。
株主優待は、企業が定める特定の日(=「権利確定日」)の株主名簿に記載されている株主がもらえる特典です。ざっくり言えば、企業から株主への感謝の意を込めたプレゼントです。
各社とも株主優待には趣向を凝らしています。代表的なものは、自社製品や自社施設・店舗で使える割引券です。そのほかにも、クオカードや図書カード、お米、お肉、映画の無料券などを渡す企業もあります。
そのうえ、株主優待を金額換算すると、何年か保有し続けるだけで、投資金額の元が取れるような銘柄も存在します。株主優待銘柄に人気があるのも頷けますね。日本の株主優待内容は多様性があり、世界でも稀な制度です。
2.1 株主優待は全上場企業の40%弱が実施
大和インベスター・リレーションズが発表したプレスリリースによりますと、全市場の上場企業数3771社中、1450社が株主優待を実施しています。この前提に立てば、株主優待実施率は38.5%にも及びます。
このように多くの上場企業が国内のより多くの個人投資家に株式を保有してもらえるように株主優待施策を整えています。ですので、優待内容に興味があれば、是非投資を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、日本の上場企業の株式に投資をしている投資信託を購入するのでは、個人投資家は株主優待の特典を享受することはできません。個別株式への投資が必要です。
もっとも、株主優待は株式投資をした結果に付随するものです。したがって、どの銘柄に投資をするかという銘柄選択は慎重に行うとよいでしょう。そうでなければ、「優待内容には満足だけれども、含み損を抱えて塩漬け」ということにもなりかねません。
3. 梅の花「株主優待の概要」
3.1 株主優待のお得な特典
- 株主御優待証(カード)/100株以上/一律1枚
3.2 株主優待の注意点
- 有効期限内はご利用回数に制限はありません。
- 飲食店舗、通信販売及びブアスパのみ利用できます。
- 一部の飲食店舗とお持ち帰り専門店では利用できません。
- ご利用代金の20%を割引します。但し、さくら水産など5%割引、甲梅・KUROTOAKA・梅香など10%割引。
- 1組様のお会計で各種割引、各種サービス券、及びクーポン券、梅の花Uカードのポイント使用との併用はできません。
- 割引対象外のメニューや商品もあります。
- 梅の花ギフト券の購入には利用できません。
- 再発行はいたしかねます。
- 他人への賃与や譲渡はできません。
- 会計の際、ご提示がない場合は割引はいたしかねます。
詳細は、梅の花「投資家の皆様へ」より、最新の情報をご確認ください。
4. 梅の花の株主優待にトライするときの注意点
株主優待は、株式投資における儲け方のひとつであり、楽しみの一つでもありますが、もらう時には注意しておかなければならないことがあります。うっかりもらえなかった、ということのないように、チェックしておきましょう。
4.1 株主優待の注意点1:権利確定日の株主名簿に載る
株主でなければ、株主優待はもらえません。「株主である」とは、この場合、株主名簿に登録(記載)されていることを指します。
株主優待が年2回なら、中間、期末(例えば、3月期決算企業なら9月末と3月末)に株主名簿に登録されていることが絶対条件です。ただし、権利確定日に株を買っても当日の株主名簿に記載はされません。権利確定日当日の名簿に載るには、それより前に株を購入してしまわなければならないのです。
4.2 株主優待の注意点2:権利付き最終売買日までに購入する
では、いつまでに株を買えば権利確定日の株主名簿に記載されるのでしょうか。実は、権利確定日を含めて3営業日前までに株を保有していなければならないのです。この権利確定日から数えて3営業日前の日を「権利付き最終売買日」と言います。権利付き最終売買日当日に株式を購入してもOKです。
4.3 株主優待の注意点3:権利落ち日とは
権利付き最終売買日に株を買えば、権利確定日の株主名簿に記載されることがお分かりいただけたと思います。そして、権利付き最終売買日に買った株は、たとえその翌日に売って株主でなくなったとしても、権利確定日の名簿には掲載されます。
この権利付き最終日の翌営業日を「権利落ち日」と言います。逆に言えば、権利落ち日に株式を購入しても、その決算期の株主優待をもらうことはできません。ご注意いただきたいと思います。
5. 梅の花の株主優待「株式をいつまでに購入すればいいか」
- 権利付き最終日:権利確定日の2営業日前!(この日までに株式を保有している必要があります)
- 権利落ち日:権利付最終日の翌営業日
- 権利確定日:この日までに株主名簿に名前が載っている必要があります。
6. 【梅の花】株主優待の始め方
まず、証券会社に口座を開設し、株式を購入する必要があります。店舗のある証券会社、インターネット証券会社など、投資家自身の利用スタイルによって使い分けるとよいですね。
口座開設から投資判断、売却タイミングの意思決定などをすべて自分で判断できる!という方であれば、インターネット証券会社が便利でしょう。
銘柄選びなど、投資アドバイスが欲しい場合は、アドバイザーがいる店舗型証券会社を選ぶと心強いかもしれません。
6.1 株主優待だけに捉われない
ここまで、梅の花の株主優待について解説してきました。
株主優待は、上場企業の株主になってはじめて手にすることができます。ただ、株主優待を手にするということは、つまり、その企業に「投資」をしているわけです。
「優待の内容は魅力的でも、投資先としてはいまひとつ」だった場合、塩漬け状態の銘柄を抱えてしまう可能性もあります。
株価指標(PER・PBR・ROEなど)を参考にするほか、企業の業績などに関するニュースにもアンテナをはりながら、銘柄のオトク度を見極めていけるとよいですね。
6.2 株主優待だけが株主のメリットではない
株主のメリットはここまで見てきたような株主優待内容だけではありません。株主の権利としてより中心的なポイントとしては、配当を受ける権利があります。
配当を出している企業であれば、年に2回、上期と通期決算のタイミングで配当が支払われることがあります。
会社の業績が良ければ増配されることもありますし、投資先などがない場合も配当を増やす企業もあります。株主優待の内容もさることながら、投資先企業の業績内容を確認して、配当が増えていくのを期待するのも株式投資の醍醐味です。
7. 梅の花の株主優待をチェック
多くの投資家を惹きつけてやまない、株主優待。ぜひ、皆さんも株主優待でお得なライフスタイルを確立されてみてはいかがでしょうか。
8. 株主優待でよくある質問
ここからは、株主優待でよくある質問について回答していきます。
8.1 株主優待のメリットは?
株主優待は、企業から株主へのプレゼントです。また、配当とあわせれば、利回りの面からも非常にオトクになる可能性を秘めています。各社の趣向を凝らした優待内容を見比べて、選んでみるのも、株式投資の楽しみの一つです。
8.2 株主優待のデメリットは?
優待内容につい目が行きがちですが、株式投資には株価変動リスクや倒産リスクがあることも心得ておく必要があります。
株主優待と同様に、配当に期待する投資家も多いのですが、配当は原則として、最終利益の中から分配されるものです。
投資先の企業の業績が悪化すれば、配当が減ったり(減配)や配当がなくなったり(無配)する可能性も。また、株主優待の内容も業績次第で変更されることがあります。
株主優待の内容もさることながら、投資対象として成立するか?という視点も持っておきましょう。
8.3 株主優待と配当金の違いは?
株主優待と同じように、配当金には「企業からもらえるもの」というイメージがあるかもしれません。ですが、配当金と株主優待とは性質の異なるものです。
先にも述べた通り、株主優待は企業から株主に対しての感謝の気持ちを表すプレゼントのようなものです。一方、配当金は株主に対して、出資してくれた額に見合った分だけ、儲け(利益)をお金で還元するものです。つまり、配当金は企業の儲けに応じて変化するものだといえます。
逆に、株主優待は、業績や財務体質とは関係なく、企業の考えひとつで決まるものだとも言えます。財務体質が悪化しているにも関わらず、資金集めのために株主優待を続けているケースもないとは限りません。購入を検討する際には、株主優待だけに目を奪われることなく、業績なども簡単にチェックしたほうがよいでしょう。
8.4 株主優待をするならどこに口座開設するか?
これから口座を開設する方には、ネット証券会社がおすすめです。ネット証券は、インターネットを介して比較的簡単に口座開設ができます。また、対面型の証券会社に比べて売買手数料が安く、ネットを通じた情報提供が非常に充実しています。スマホを活用する世代には最適といえるかもしれません。まずはひとつ口座を開設してみて、足りない部分があれば他の証券会社で補っていくとよいでしょう。
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ネット証券の比較いかがでしたでしょうか。
「たった3社の選択肢でも決められない!」という方もいるかもしれません。
いずれにせよ、思い立ったが吉日!
まだ証券口座を開設していないという方はこの機会に口座開設から始めてはいかがでしょうか。
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- 楽天証券「楽天証券、NISA・iDeCo 2021年新規口座開設が業界最多に!」2022年3月30日
制作:株式会社モニクルリサーチ
参考資料
- 梅の花「会社概要」
- 梅の花「投資家の皆様へ」
- 金融庁「投資を行っている方へ」
- 金融庁「銘柄を自分で選びたい」
- 大和インベスター・リレーションズ「上場企業の約4割が導入!『株主優待ガイド 2019 年版』発刊
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LIMO編集部